どうせだからスモーカーを作っちゃおう!
市販の中小型スモーカー(前ページ概出)を使っていて感じるのは、温度管理がむつかしいということです。それに、大きなもの(チキン丸ごと)をスモークする場合に物理的に無理なので大きなスモーカーが欲しくなりました。
近所では探してもかけらもみつからないので、ネットで色々探して見ましたが値段が張るのでなかなか購入に踏み切れませんでした。それに大きさもなんとなく納得がいきません。そんな時、ホームセンターでバーベキュー用のアミ(60cm×40cm)を安く売っているのを見つけたので思い切って自分で作っちゃう事にしました。
左がその写真です。
ベニヤや角材の材料費、丁番や取っ手などの細かい部品や、温度計(バイメタル式)やアミといった付属品まで含めると、かかった金額は約1万5000円でした。
サイズは横62cm、奥行き42cm、高さ90cm(キャスター部分含まず) です。同サイズの市販品が3万円以上しますので費用対効果はかなりのものだと自負しています。
制作日数は1日半といったところでしょうか。
市販の物は耐候性等を考えてステンレス製のものが多い様ですが、重いのが難点です。その点これは木製なので軽くどこにでも持ち運びできるのがポイントです。
また、木製は意外と温度変化に対して強く、保温性もよいので温度管理がしやすいという利点もあり結構満足度は高いです。(多少改良の余地はありますが…)
とりあえず見づらいですが下に図面をのせておきます。別にPDF形式の図面(B4サイズ)もありますので興味のある方はそちらをプリントして参考にして下さい。
このスモーカーは自分なりに使いやすさを考えて作りました。上部の蓋と前面の2ヵ所が開閉します。特に前面下部の扉を独自に開くようにしたのでチップを補充する時などに余計に煙を逃がすことがないようにできています。
また内部を3段にして上部2段はスモークする物によって位置を変えられますし、一番下の棚にアミを乗せておくことで万が一スモークする材料が落下してもチップまみれにならないようにできます。また、その落下防止用のアミに丸く切ったアルミホイルやクッキングシートを乗せておけば燻煙中に材料から落ちた油がスモークチップについて燻臭くなるのを防ぐこともできます。
製作の際、骨組みの木枠同士やベニヤとの接合部分には木工ボンドをみっちり塗ってシール性を高めていますが、木製のため蓋や扉のすき間から適度に空気が抜けて燻煙が下から出てくることもなく快適です。
ただ、前面下部の扉が少し小さかったのでチップの補充に多少手間取るのが難点ですのでその部分を改良すればもっとよくなると思います。
ぜひ、皆さんも機会がありましたら挑戦してみてください。
図面(B4サイズ)のpdfはこちらから…